五日坊主随筆、五日目〝恥さらしの新入社員〟

 

 

 

 

 

ぼくはいま、新入社員ではない。

 

しかし、いま新入社員でないということは

新入社員であった時代があったということ。

 

 

なんと我々yameoji調査隊は

今回、氏がそんな新入社員のときに

隔朝同部署の全社員に送らなくてはならなかったコラムを発掘した。

 

今考えればすごいパワハラである。

古風な社風。古龍種会社。

 

 

でもこの古社ルダオラの攻撃に耐えられないようでは

その後やっていけないという判断なのであろう。

 

 

ということで、まだぼくが新入りハンターだったころの航海日誌を

いくつか大公開したいと思う。大後悔かもしれないが。

 

 

 

配属明けの6月~8月。

 

いくらか〝面白い奴〟に見られるように。

〝タダのオタクには見られないように〟という意志が感じられる。

 

例えば、終盤戦の8月7日。

うわ、ちょうど在りし日の今日じゃないか。

 

知人の皆様ならご存知(?)のあの想い出について、一丁前に語られている。

 

山手線を徒歩で周るマゾ企画が

仲間内で毎年恒例になっています。

昨年も12月の暮れ盛り

僕らは大学のある高田馬場駅に集まりました。

世のキラキラ学生は年末楽しく遠出でもしているだろうに
何がかなしゅうて無意味に都内を歩くのか…。
山手線イチ汚い駅から旅の始まりはいつも憂鬱です。


しかしこの企画
言ってしまえば友達と13時間散歩するだけなので
缶チューハイ片手に全然楽しめちゃうのが怖い。

(中略)

山手線を歩くと体で分かるのですが
駅の中の駅

皆に待望されるアイドル駅が確かに存在します。

例えば外回りで5時間歩く。するとやっと見えてくるのが鶯谷です。
心が折れそうになります、なんもなさ過ぎて。
そこへ行くと上野や秋葉原、渋谷新宿の盛り上がりは凄いのです。
駅アドレナリンが出まくります、もうヘトヘトなのに走り出すくらい。

そうしてボロボロなりつつ

なんとか高田馬場駅にゴールします。
すると不思議なことに、朝あんなに汚く見えた馬場駅が誇らしく見えるんですよね。

「もしかしたら鶯谷よりは良い街かもしれんぞ」とか思っちゃうわけです。

自分だけの東京を好きになれる

素敵な機会なのかも、しれないですね。

ちなみにその翌日、疲れを取ろうと都内で評判のいい 大きな銭湯に出向きました。

メッチャ良かったです。鶯谷にあったその銭湯。

「やっぱり鶯谷の方が良い街だった…」と湯舟で反省するのでした。

 

学生時代のエピソードを鼻高々にしゃしゃり散らしているので

イタいと言えばそこまでだが、どうだろう。

 

ぼくはこの文章を見返して

「ほう、やるもんだ」

 

と思ったものです。

 

学生上がりが陥りがちな

「俺たちこんな変なコトしてたぜ、ヘッヘ~~ンw」

だけで終わらせないよう、最低限の鶯谷オチを用意している。

 

そこそこ、エンタメ性というか

他人に呼んで貰う文、というものの体裁は立っている気がする。

 

 

少なくとも、この5日間書き殴っている駄文の数々よりよっぽどマシだ。

 

劣化しました、ぼく。

 

 

 

 

 

お次。

 

7月16日。

7月頭、「お前という歌詞が『不適切』」とのことで
中日ドラゴンズの応援歌「サウスポー」が自粛された騒ぎがありました。

そんなホットな渦中、中日対巨人戦(7/3)を観に行ったのです。
○○さん(現社長)と△△さんから頂いたチケットでしたので
一塁側内野席というかなり良い席。ありがとうございました。

野球は小学生のときやっておりました。
…下手過ぎて軽くハブられていましたが…。
それはそれとして、テレビ観戦は中々好きです。野球。

東京ドームに行くのは3度目のライトな僕も
巨人史上5回目の「六転試合」で大変な盛り上がり。

それまでリードしていた巨人、油断からか
9回表初球に同点ホームランを食らいます。
あの時の中日応援団の熱気は凄まじかった…。
「サウスポー」なしでも強いじゃん!と感嘆しておりました。

が、その直後9回裏、中日まさかのサヨナラ負けです。
しかもバントで幕切れ。これは凄い。
加えて中日選手の悪送球が大原因と来たものです。

巨人側がカーニバル状態で盛り上がる中
こちらに座っていた中日ファンの方々はお通夜ムードで退場…。
これが勝負か…と物悲しくなりつつも、その熱狂に身を委ねました。

そんな中、僕の後ろに居た中日ファンのオジサマが一言。

「何よりこの試合が『不適切』じゃねーか……。」

…いやそんなオチつけないで!オジサマ!

野球観戦は、やっぱり楽しいものでした。

 

なんとこのぼくが、野球観戦!!!

したり顔で野球観戦!!!!!!!!!!!

 

 

すごい奇特でございます。

一般性、携えていますよ~~というアピールに余念がなかったことが伺えますね。

 

 

無駄な足掻きよ、オタクくん……。

 

でもやきう観るのは本当に好きですよ。

 

 

 

彡(゚)(゚)「よし、次や!」

 

 

7月6日。

ウルトラの父がいる~
ウルトラの母がいる~

この歌い出し、ご存じの方も多いのでは。

1973年に放送が始まった特撮TV番組
ウルトラマンタロウ」の主題歌です。
ちなみにこの歌、実は作詞が阿久悠さん。
流石のワードセンスですよね、「いる」ってだけで印象が強い。

さて、ウルトラマンシリーズの最新作
ウルトラマンタイガ」がこの土曜に放送開始しました。
このタイガ、ウルトラマンタロウの息子という設定で界隈を騒がせております。

46年前ウルトラの父の子として誕生したタロウが父になるとは。
阿久悠さんも、まさかウルトラの父がウルトラの祖父になるとは思わなかったで
しょう。


ウルトラマンタイガ」第1話見逃し配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=gbx55BK-6_4

 

う、うわぁ……。

後の歴史を知っている身からすると、無残な文章……。

 

 

よりによってタイガを陽気に宣伝しちゃってます。

っていうかやっぱりオタクじゃないか! なんにも隠せていませんて!!

 

 

クンクンパを経た自分なら、こんな文章書かないだろうに……。

歴史は残酷。NO,6。

 

 

 

そうして、こう毎日コラムを書いていると

やはりぶち当たるのがネタ切れ。今と同じですね。

 

そんなyameoji青年、昔はパトスがあったようです。

 

「何か面白い話はないか……」

自分で、一人で、ネタを探しに街をふらついてたようです。

 

その結果、7月29日。

女装バーなるものに行ってきました。

若いうちに経験しなきゃ!と訳の分からない奮起をし
『女装がしたい男性、女装っ子と話したい男女どちらも歓迎!』
というふれこみの歌舞伎町「女の子クラブ」に単独入店です。

カウンターは全部埋まっていたので、テーブル席に通されます。
そこには既に及川光博似の常連さんが座っていました。相席。

ド緊張して何も喋れないまま5分ほど経ったころ
見かねたのか及川さん(女装)がひとこと…
「〝する〟なら、髭はちゃんと剃ってからの方が良いよ」
と仰いました。バチバチの男声でした。

その前振りのなさが可笑しくて、緊張が解けた僕は
普通に及川さん(仮称)と話せるように。

普段はなんとパナソ〇ックに勤めているらしく
僕と同い年の娘さんがいて、東工大の院に進学したとのこと。
彼の予想外のキャリアに仰天してしまいました。

ちなみに女装家の方たちは「彼女」ではなく「彼」と称して良いそうです。彼曰く。

来店する前は、所謂「男の娘」が多くいるのかと思いましたが
全然そうではありませんでした。
僕は「オカマバーとの違いが判らん…」と思ってしまったけど
これは暴力的な感想ですよね。まだまだ未熟です。

どうでしょう。どなたか今度、一緒にいかがですか?

 

丁重にお断りします!!!

 

怖いよ、朝の9時から女装バーに誘って来る新入社員……。

完全に迷走していますが、意外とこの記事が好評だったのを覚えております。

 

内容はともあれ

こういう些細な事にも心を尽くす姿勢が良かったのかもしれません。

 

それにしても、蛮勇だなぁ。

思い立ったら一人でやっちゃう。

事象へのキョリの詰め方がバグっているのがオタクっぽくていいですね。

yameojiにしては上出来です。

 

 

やっていることは、オカマミッチー相手にキョドっているだけだけど。

 

 

ということで、やはり面白い話は足で稼ぐものらしく。

 

家に閉じこもっているだけでは

文というものは浮かんでこないということが、ここ数日で分かってまいりました。

 

そろそろ、療養期間も切れて、シャバに復帰します。

 

 

ということはお外に出れる。

酒を飲んで、人と話して……するとどうなる?

 

そう、鬱憤が溜まる!

 

 

ブチまけたくなったら、またここに戻ってこようと思います。

 

ということで、新人ハンターの恥さらし日記でした。

 

当時に比べたら、少しはハンターランクが上がっているでしょうから

また件のバーに行って、今度はオカマミッチーに共同クエストでも申し込んでみようかしら。

 

 

そうすれば古社ルダオラも

撃退ぐらいはできるかもしれません。

 

 

別にしたくも無いけれど。

 

 

 

 

 

以上、五日目、終了。

 

 

読んでくれたあなたへ、感謝の心を!